パケット従量制の話

データ通信料金について、アメリカではパケット定額制が廃止され、通信従量制が導入されています。

原因はスマートフォンが普及して通信会社のネットワーク網がいっぱいいっぱいになってきたから。定額制だと設備投資もおいそれとできない、ってことですかね。

一応今のところ、新規契約の場合は従量のみで、定額契約は不可。すでに定額契約してる場合は定額契約のまま継続できるようです。

定額のいいところは、どれだけ通信しても支払い金額が決まっているという安心感。
従量のいいところは、使った量に応じて支払えば良いという点。通信量が少なければ支払額も安くなります。

当然日本だって同じような状況だからそのうち導入されるのでは、という話もちょいちょい出てきてるようですが、この「従量制」、日本にいると課金単位がかなり細かい単位なイメージがあります。
例えば1分いくら、30秒いくら、という感じ。音声通話が従量なのでその影響でしょうか。

この感覚で従量をデータ通信に当てはめると、1パケットいくら、1バイトいくら、ってとこでしょう。
こうなると、リロードしただけで料金が増えるから、定額に慣れちゃってると不安感倍増。
従量よりも定額がいいなぁ、と感覚的には感じてしまいます。

さて、この従量制、アメリカで実際にはどんな感じの料金体系なのか、どんな負担感になるのか、が気になって調べてみました。

まずはアメリカの料金体系。アメリカの通信会社AT&T社とVerizon社、2社のものです。

<AT&T>
○200MBコース $15/月、200MB以上は200MB毎に$15
○2GBコース $25/月、2GB以上は1GB毎に$10
○4GBコース $45/月、4GB以上は1GB毎に$10
(※Wi-Fi Data & Tethering Data Plan - Wireless from AT&T

<Verizon>
○2GBコース $30/月、2GB以上は1GB毎に$10
○5GBコース $50/月、5GB以上は1GB毎に$10
○10GBコース $80/月、10GB以上は1GB毎に$10
(※Verizon Wireless - Explore

あっそうなんだ、と思ったのは、課金単位。
超過分は1GB毎、です。さすがにパケット単位、バイト単位ではなかった。

では次に、自分なら実際のところ、いくらの支払いになるのか。

MySoftBankの「ご請求書(内訳)の確認」を見ると、一ヶ月分のパケット数が確認できます。先月分はざっくり300万パケット。
(かなりのライトユーザー!)

1パケットは128バイトなので、
300万パケットx128バイト=384MB。

AT&Tなら2GBコースの$25/月。$1=¥85で計算しても¥2125-/月。
パケット定額制だと¥4,410-/月だから、ざっと半額以下で済みます。
(ちなみに為替レートは直近1年の円安値あたりで算出。最近円高激しいです。)

アメリカは安いです。

参考までに2GBは1562万5千パケット。
「通信料 PCダイレクト@0.08円」で計算すると、125万円になります。

つまり、毎月のソフトバンク請求書で「割 引 パケットし放題forスマートフォン(CP)」が-125万円の人でも、AT&T社の従量制にすればデータ通信料は¥2125-/月で済んでしまうという感じです。

従量制もわるくないなぁ。

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